ピエール・ブレーズの指揮とあいまって,内田光子のピアノはこの曲を明晰にえがいている. グレン・グールドの演奏をききなれた私には,いささか耳慣れない部分もあるが,個々の部分をきくかぎりはもっともらしくひびいている. よく聴くと説得力をもっていることがわかる.
しかし,このドラマティックな音楽をより立体的にきかせているのはグールドの演奏であるようにおもう. おそろしい間 (ま),起伏のあるテンポ,それらが彫りのふかい音楽をかたちづくっていく. やはり私はグールドに軍配をあげたい.
注記: Amazon.co.jp の 演奏評 1 と 演奏評 2 に投稿しています.
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