タイトルをみると著者がビジネスに計画はいらないと主張しているようにもみえる. 実際,ビジネスにはゆるぎないゴールが存在したりせず,プロセスが重要だという主張をしている. しかし,目的や目標をたてることを否定しているわけではなく,それらは必要に応じて再設定するべきものだということだ.
著者がきらいなのは 「戦略」 という勝ち負けにかかわることばだ. 一方,著者はこの議論のなかにフェティシズムとか脱構築とかいうことばをもちこもうとしている. しかし,「戦略」 の否定をふくめて,十分に整理されているとはおもえない. 共感できる部分はあるが,読みおわってもモヤモヤしたものがのこる.
評価: ★★★☆☆
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