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社会・経済:産業・ビジネス, 書評:社会・経済

モジュール化に関するさまざまな分析 ― 青木 昌彦, 安藤 晴彦 編著, 「モジュール化 ― 新しい産業アーキテクチャの本質」

工業製品が標準化された部品からくみたてられることは周知であり,その意味で 「製品アーキテクチャのモジュール化」 は目新しいことではない. しかし,この本ではそれだけでなく,「生産のモジュール化」,「企業間システムのモジュール化」がとりあげられ,また 「製品アーキテクチャのモジュール化」 においても日本の企業ではモジュール間のすりあわせをともなう,より柔軟なモジュール化がなされていることの指摘など,実際の生産の場の観察にもとづくさまざまな分析がなされている.

ただ,この本は章ごとにことなる著者が執筆しているため,それらの分析が十分に整理されたかたちでしめされていないところに弱点がある.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: モジュール化@ [bk1]モジュール化@Amazon.co.jp

注記: BK1書評Amazon.co.jp書評 に投稿しています.

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コメント (1)

安藤晴彦:

取り上げて下さり御礼の言葉もありません

一言申し上げるなら、多様な著者がクロスロード
のように、モジュール化について、多様な立場と
見方があることは、実際に、ア-キテクチャが
異なる産業で効き目が異なることを示唆してい
ますし、それは戦略にかかわる領域であること
も同時に示しています。

弱点というのは、そうかもしれませんが、実は、
異なる点、異なる線、異なる平面を立体的に
つなぎ合わせるのは、読者の想像力にかかって
いるのです。。。

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