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書評:社会・経済, 社会・経済, 科学・技術・自然

解決への道はとおい ― 林 幸秀 著, 「理科系冷遇社会 ― 沈没する日本の科学技術」

理科系人材をとりまくさまざまな悪条件をあきらかにしている. バブル期前後までは世界をリードしていた日本の科学技術が,「理科系冷遇」 によって危機に瀕しているという.

だが,著者も気がついているように,それは現在の日本がかかえる問題のなかのほんの一部だ. これがすべてなら,いくらでも手があるだろうが,予算がかぎられたなかでどうすればよいのか? 著者があたえているひとつの解決策は,アジア各国が連帯して欧米に対抗することだ. しかし,それで解決される問題はかぎられている. もうすこしつっこんだ議論をしないと,解決にはつながらないだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 理科系冷遇社会@ [bk1]理科系冷遇社会@Amazon.co.jp

注記: BK1書評Amazon.co.jp書評 に投稿しています.

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