科学者と一般人とのコミュニケーションについての本だが,理科系の自分にとってはかんがえてもいなかった部分がある. こどもに科学がきらわれていることは感じていた. しかし,この本ではとくに物理がきらわれているが,その理由がそれがむずかしいことにあって,著者の分析によれば物理が論理的であり抽象数学的で知覚との対応がつかないことだという. たしかに相対性理論や量子力学を知覚するのは困難だが,高校までの物理は論理というより直感的なものだとかんがえてきたので,私の理解とは正反対だ. このギャップをどうやってうめればよいかはわからないが,うめるべきギャップに気づかせてくれた.
評価: ★★★★☆
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