外国人が日本からどんどん逃げだしているという. それをみて,いぶかしくおもっている日本人がいるようだが,自分たちの行動をかんがえてみても,その理由はある程度わかるのではないだろうか?
日本人は連日,震災に関するさまざまな情報にふれている. テレビをつければ,ほとんどいつでも震災情報をながしている. それでもなお,ただしい情報が十分につたえられていない,不安だと感じているひとがすくなくない.
それにくらべて,外国人はさらに情報がすくない環境におかれている. 日本にいる外国人でも,日本語がよくわかるひとをべつにすれば,日本人にくらべるとずっとすくない情報しか手にしていないだろう. 自分がアメリカなどに行ったことをかんがえてみればわかるだろう. 英語がある程度わかるとしても,テレビや新聞の英語が十分にはわからないひとがおおい. そういう状態では不安を感じるだろう.
日本語が十分にはわからない外国人ならば,もしどうしても日本にいる必要があるのでなければ,帰国したいとかんがえても,ふしぎはないだろう.
2011-3-28 追記:
日経ビジネスの 「「アメリカに放射能が来る」 世界で吹き荒れるパニック報道」 (3 月 27 日) には,つぎのように書かれている.
それでも、海外メディアは見直すべきことが多い。日本で取材をしている外国人ジャーナリストたちは明らかに準備不足だった。このことが、事実とかけ離れた報道になってしまった大きな原因だと見られる。
日本の被災地に現地入りしたのに、日本語を理解できない記者が多かった。そればかりか、日本の文化や日常生活など、独自の事情をほとんど理解していないと見られる。それでは、各メディアがいくらスター記者を送り込んでも、身のある取材は難しい。日本の役所や企業の取材対応の特徴を知らなければ、はっきりしない独特のものの言い回しから情報を正確に理解することは難しい。
記者でさえも日本語が十分にわからないまま報道しているというのだ. まして,一般のひとは…