最近,TPP (Trans-Pacific Partnership) に関する本が続々と出版されつつある. 菅政権によって急にもちだされた TPP 問題だが,賛成するにせよ反対するにせよ,急いで対処しなければならないわけだから,当然のことだろう. ところが,すでに出版されたり,ちかく出版されようとしている本はほとんど反対派のものだ. 賛成派はどこにいったのだろう?
テレビなどでみるかぎり,TPP に関しては賛成派もすくなくない. ところが,賛成派はどうやら,まとまった意見をのべてはいないようにみえる.
Amazon で検索してみると,つぎのような本がみつかる.
- TPP 反対の大義 (農文協ブックレット)
- 中野 剛志: TPP 亡国論 (集英社新書)
- 廣宮 孝信, 青木 文鷹: TPP が日本を壊す (扶桑社新書)
- 石田 信隆: TPP を考える ― 「開国」 は日本農業と地域社会を壊滅させる
- 勝つための農業ビジネス TPP (イカロス・ムック HAPPY あぐりシリーズ)
このなかで最後の 1 冊をのぞいては,あきらかに TPP に異をとなえている. 最後の 1 冊はムックだから,TPP 賛成派が書いた本とはいえないだろう. 賛成派はどこにいったのだろう. 反対派とくらべて,本が書けるだけの材料をもっていないのだろうか?
キーワード: TPP