著者は,社会学などの研究者やマスコミなどがよくおこなう 「社会調査」 のおおくはゴミだという. つまり,きちんと計画された調査でなければ,あやまった結論をみちびいてしまう, それなのにおおくの 「社会調査」 はいいかげんにおこなわれている. 著者は 「社会調査」 がおちいりやすいあやまりをつぎつぎに指摘していく. それらの指摘は調査する側にも調査結果を読む側にも有益だろう.
しかし,著者は最後には調査とはいえない新聞の随筆風の記事まで攻撃する. これはいただけない. もうすこしフォーカスをしぼるべきだったのではないかとおもう. また,新聞などの調査に対して,莫大な時間やコストをかけなけばならないような精密な調査を要求している. これも無理難題だろう.
評価: ★★★☆☆
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