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書評:Web とインターネット, 社会・経済:産業・ビジネス, 言語・コミュニケーションとネットワーキング, Web とインターネット:電子図書館・電子書籍 (一般)

ヴァーチャルなものの価値はどんどんさがり,リアルなものの価値があがる?! ― 山田 順 著, 「出版大崩壊 ― 電子書籍の罠」

新聞も音楽 (CD) もデジタル化によって収益があがらなくなり,転職や賃下げを余儀なくされている. 著者は自分で電子出版に手を染めた結果,電子書籍も同様のことをひきおこすとかんがえている. また,日本にはアメリカよりはるかに複雑な著作権問題があり,電子書籍の普及をさまたげている. さらに,電子書籍には IT の力が不可欠だが,「IT 側の人間」 は IT やそのビジネスには興味があっても 「作品」 には興味がないという.

このようにこの本では暗い話題がつぎつぎにしめされるが,最後に 「オンラインによるヴァーチャル世界が広がれば広がるほどリアルが大切になる」 という話が登場する. これがほんとうであるなら,すこしばかり救いになるだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 出版大崩壊@ [bk1]出版大崩壊@Amazon.co.jp

注記: BK1書評Amazon.co.jp書評 に投稿しています.

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