石巻でのボランティアをこころみている. きょうはその初日. 早朝に高速バスで仙台を出発し,9:00 すぎから 15:00 すぎまではたらいたあと,石巻港付近を 18:00 すぎまであるいた. 宿泊地である古川につくのが,おくれてしまった.
朝に仙台をでて,石巻専修大学にもうけられたボランティアセンターにむかった. 仙台からは高速バスで石巻駅にいく. 平日はこのバスの終点は石巻専修大学なのだが,きょう (4 月 29 日) は休日なので石巻駅どまりだ. のっているひとはほとんど専修大学までいくとおもわれるのだが,石巻駅までしかいかない. 気がきかないことだ.
心配していたとおり,発車の 20 分まえくらいにはバス停についたのに,すでに長蛇の列ができていた. バスは 1 台は増発されて,どうにか 2 台めのバスの補助席にすわることができた. もう 5 分おそくきていたら,1 時間またされていただろう. 仙台から石巻までバスでかよう方法もかんがえたが,それはよくないことが証明された. 三陸道の渋滞も心配されていたが,10 分ていどのおくれでおさまったようだ. とはいえ,自家用車などで三陸道をとおっていくのも,あまりよい方法とはいえない. それよりはバスのほうがよいだろう.
しかし,石巻駅から専修大学までどうやっていくかが問題だった. バスがあるのか,いつくるのか,すぐにはわからなかった. そのため,タクシーにとびのってしまった. そんなに料金はかからないだろうとかんがえていたが,実は 1400 円以上かかってしまった. 仙台から石巻駅までが 800 円なので,それよりかなりたかい. そのかわり,運転手とはだいぶ話をすることができた. 余震でひどい被害がでたこと,夜間に津波がきても即座ににげられるようにしていること,石巻線と仙石線のことなど,いろいろ話をした.
石巻ボランティアセンターのホームページには,28 日の 17 時すぎに,連休中はもうボランティアはうけつけないむねのメッセージがだされていた. 登録していないので,なにかいわれるかとおもったが,そういうことはなかった. ただ登録票をわたされて書いただけだ. 登録票には住所,氏名から血液型,ボランティア保険加入の有無にいたるまで,いろいろ書く必要がある. しかし,条件をみたしていれば,ほとんどなにもきかれることはない. 念のために長靴をはいたほうがよいかどうかをきいたが,「もちろん」 という感じだった. 長靴,手袋,マスクからゴーグルにいたるまで,水害ボランティア・マニュアルにあるひととおりを用意した.
登録の際になまえを書いた布テープだけをもらったが,それ以外はほとんどなにも管理されない. ボランティアだから,すべてが自己責任の世界というわけだ. 会社などとは,おおちがいだ.
小型のバスにのせられて,市内のとある場所につれていかれた. ここで道路の側溝のヘドロさらいをするという. 土やヘドロがつまって水がながれないのが,いま深刻な問題になっているという.
10 人くらいの組をつくって,それぞれ午前と午後ですこしちがう場所をそうじした (残念ながら,自分も作業していたので,あまり適切な写真はない). ちかくの家のまえにおかれたガレキをごみすて場にはこんだ. どの作業ももとの場所から 100 m 以内なので荷物はもとの場所においたままにした. きのうは仙台にとまり,きょうは古川にとまるので,すへての荷物をそこまでもってきた. ほかにはそんなことをしているひとはいないようだったが…
くつは長靴だが,ズボンはジーンズなので防水性はない. ぬれた土のはいった土嚢をもちあげたときにズボンにふれて,ぬれてしまった. もし,けがをしていると細菌感染の危険がある. やはりオーバーパンツのような防水性のある服装のほうがよい.
ボランティア・ワークのあとは石巻港付近をあるいて写真をとりまくったが,それについては別項で書くことにする.
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