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政治・法律・憲法:災害と政治, 政治・法律・憲法:菅直人内閣

菅内閣の最大の問題点は方針が明確にされないことだ

私は基本的には菅首相を支持する立場だ. 菅内閣の支持率が 10% をわりこんだとしても,それはかわらないだろう. 菅内閣がいろいろ失策をおかしてきたのは事実だが,それにはやむをえない部分があるとおもう. しかし,それでもやはり納得できない部分はある. それは,彼が日本をどちらにつれていこうとしているのか,方針があきらかでないことだ. たとえば,原発をどうするのか,自然エネルギーをどうするのかといったことがらに関する方針があきらかにされないまま,ある日突然,浜岡原発の停止要請がでたり,サミットでの演説がでてきたりする. これらの決定そのものは支持するし決定にいたった必然性があるとおもうが,それがあらかじめ方針としてしめされていないことには,やはり不満がある.

震災以来,あるいはそれ以前から,菅内閣はいろいろ失策をおかしてきた. また,政治主導をめざしているがために官僚のちからをうまくつかえないでいるところがあるのもたしかだろう. しかし,それは 「産みの苦しみ」 だろう. てさぐりで政府のありかたを確立していこうとしている以上,やむをえない部分がある.

しかし,エネルギー政策などに関しては,もっと明確な方針がたてられるようにおもう. それがしめされないまま,突然,いろいろな決定がなされ,公表されていく. 浜岡原発の停止要請は菅,海江田の 2 人が相談してきめたようだが,周囲のひとにはつたえられていなかったようだ. サミットでの自然エネルギー増加の件は海江田大臣さえもきいていなかったという. このような重要な決定が方針もあきらかにされないままにおこなわれていくのは,やはり問題がある. 方針といえば,国会での施政方針演説があるが,エネルギー政策についてはふれられていないようだ. 菅内閣を支持する立場ではあっても,これだけは書いておきたい.

関連項目 (2011-6-4 追記):

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