ウィキリークスとそれをつくったアサンジという人物,それに対してアメリカをはじめとする各国はするどく反応した. その一方で日本政府や日本のマスコミはその重大性を理解せず,非常識な反応をしたと著者はいう. マスコミの無理解をあらわすのが,そこでつかわれていた 「暴露サイト」 ということばだという. また,日本の大手メディアがリークサイトとアライアンスを組むのは絶望的だという.
しかし,ほんとうにそうだろうか? ウィキリークスに対してさわぎたてるのが日本のとる道ではないだろう. 朝日新聞はウィキリークスから情報をえて分析し,記事にしていた. すくなくともネットのちからを知っている国民は,ウィキリークスの能力も限界も知っているだろう. この本のなかには記者クラブの問題点やジャスミン革命の話もでてくるが,それらはウィキリークスとは直接関係ない. 冷静さと判断力をうしなっているのは著者のほうだろう.
評価: ★★☆☆☆
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