東日本大震災に関して他の本にはあまり書いてない 「当然のこと」 や辛口の内容がこの本にはふくまれている. 1000 年に一度の大災害でもチェルノブイリほど深刻な事態にはならなかったことからかんがえて軽水炉は安全だということ,「想定外」 ということばがさんざん批判されたが工学的には 「想定」 が必須であること,だから原発事故の原因はほかにあること,再生可能エネルギーを推進するより発送電の分離が重要であること,人口が減少するなかでは人口が集中する地域によりおおく投資するべきである (「地方切り捨て」 をやらざるをえない) ことなどだ. もし震災復興に関していろいろな意見を知りたいなら,この本もぜひそこにくわえるのがよいとおもう.
評価: ★★★★☆
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