日銀や財務省がインチキ経済学にもとづくまちがった金融・財政政策をとっているから日本経済がよくならないという主張をしている. あまり他人の著書や発言を引用せず著者自身のかんがえを展開していくスタイルには,独断があるのではないかという不安を感じさせる. とくに,この本の主張からすると日銀や財務省は道理のわからないバカのあつまりだという印象をうける.
しかし,日銀が十分な金融緩和をしないからデフレから脱却できない,震災復興には国債をつかうべきであり増税するべきでないなど,おもな主張は竹中平蔵の 「日本経済こうすれば復興する」 などと共通だ. 東電に関しては負担額 4 兆円が限界という明確な数値をしめしている. ほかにもいろいろ具体的な提案があり,示唆的だ.
評価: ★★★★☆
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