民主党が自由党を吸収したあとに書かれた本だ. 自由党と小沢一郎との関係について 2 つの章をあてている. その後の章は小泉自民党との対決,政権をとったときの政策や官僚とどう対決するかなどについて書いている.
厚生大臣の経験を書いた 「日本 大転換」 や 「大臣」 という菅の著書とくらべると実践にうらづけられていない理念的な記述がめだち,迫力に欠ける. 官僚とのたたかいについても書いているが,これまでの内閣は官僚に依存していたから官僚の抵抗をうけたのに対して,官僚への依存をなくせば 「抵抗はないと思う」 というところなどは,あまさがあったのではないかとおもえる.
もうひとつ気になったのは,小沢についてはいろいろ書いているのに,鳩山由紀夫についてはほとんど書いてないことだ. 菅のほかの本でもあまり登場しないようだ. このへんがひとつ,ふしぎなところだ.
評価: ★★★☆☆
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