この本は戦後の思想をささえた大江健三郎,吉本隆明そしてとくに丸山真男の批判を通じて,戦前の思想史における 「近代の超克」 にせまろうとしている. しかし,「近代の超克」 がおもなテーマになっているにもかかわらず,それを正面から論じていないところにこの本のわかりにくさがある. とはいえ,「近代の超克」 というおおきなテーマを新書 1 冊で論じつくせるものではないから,そのなかの 1 冊とかんがえれば,これでよいのだろう.
評価: ★★★☆☆
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