この本のタイトルだけみると,従来のウランによる原発を改良するだけのようにもみえるが,内容はそれとはまったくことなるトリウム熔融塩炉についての本だ. 従来の原発とはまったくちがって安全であり,核兵器への転用が困難かつプルトニウムの処理にもつかえるという. 著者の主張がただしいかどうか検証が必要だが,トリウム熔融塩炉に関する本はほかに 1 冊しかないようであり,検証のための情報もかぎられている. 福島などとおなじ 「原発」 ということばがつかわれるからといって,ふたをしてしまうと,道をあやまることになるかもしれない. もっと議論のまないたにのせるべきだろう.
評価: ★★★★☆
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