放射線ホルミシスつまり低量の放射線をあびるとかえって健康になるという研究についての本をさがしていて,この本にぶつかった. この本は東日本大震災後に出版されていて,低量放射線に恐怖を感じているひとに,前半では低量放射線はそれほど危険ではないこと,後半ではもしかしたら年間 20 ミリシーベルト程度の放射線をあびるとかえって健康になるかもしれないことを (つまりホルミシスについて) 書いている.
著者は放射線の専門家であり,本の内容をできるだけはっきりした根拠によってうらづけようとしている. 証明されていないことはそのように書いてある. 用語の説明がないなど,一般のひとにはわかりにくい部分もあるが,120 ページほどで文字数もすくないし対話形式なので,よみやすいだろう. こういう本を読んで,福島やその周辺のひとたちが,もっとこころおだやかにくらしてもらいたいものだ.
評価: ★★★★☆
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