ひとことでいえば, 著者は大企業のサラリーマンが会社につとめつづけるにしても会社から自立すること,会社もそれをみとめることをもとめている. この本には会社の立場にたっている章とサラリーマンの立場にたっている章とがあるが,後者では自立したサラリーマンの身になって議論しているようにみえる. しかし,その議論はきわめて抽象的だ.
著者は個々のサラリーマンが自分の理念をもてという. しかし,サラリーマンにとっては理念よりも自分が具体的にどういう仕事をするかがおおきな問題だろう. 会社のなかでどういう仕事をするか,会社をやめたときにやりたい仕事ができるのか. その裏に理念があるとしても,行動をきめるのは理念よりはもっと具体的なもの,つまり知識やスキルなどだろう. 理念だけ議論してみても,行動につなげることはできないだろう.
評価: ★★☆☆☆
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