仕事のため,自宅からあるいて東大先端研に行き,仕事のあいまに学生時代に 8 年間すごした近辺の場所をたどってみた. ここではそのうち,駒場野公園とそのにある水田を中心に書く.
筑駒の北には大学入試センターがあり,そのとなりに駒場野公園という公園がある. これらの敷地はもとは東京教育大学の農学部だった. 共通一次試験がはじまったのが私が卒業したつぎの年であり,私は学校から派遣されて共通一次の模擬試験だけをうけた. 農学部の時代には土曜日,学校からのかえりにその生協でのみものなどを買ったものだが,いまはそのおもかげはない. すっかり緑のしげった公園になっている.
公園の北端にはちいさな水田があるが,これは歴史的なものだ. その説明がいくつもの看板などに書いてある. そのなかには 「筑波大学付属駒場中学校・高等学校」 つまり筑駒のなまえがかかれたものもあるが,それ以外も筑駒関係者が書いたものだろう. 私自身はかぜをひいたかなにかで田植えに参加しなかったが,筑駒の中学生がここで田植えをし,刈り取った米は赤飯にしてたべることが伝統になっている.
まだ時間はあったが,あとは先端研にもどって,どこか場所をみつけて仕事をしようとかんがえた. 途中,かわったビルをみかけた. 地上にはかわったかたちの屋根をのぞいては,ほとんどなにもない. 階段をおりて,地下のへやにいくようになっている.
すでに空はうすぐらくなっているが,東大内はどこもエコ・節電がいきとどいていて,アトリウムの照明はきえている. 階段などはセンサーがついていて,ちかづくとあかりがつくが,アトリウムの照明はつかないようになっている. また,9 月にはいって猛暑ではなくなっているがまだ冷房がなく風もとおらないところでは,いささかあつい. ようやく,引き戸が解放されていて外光や風がよくはいってくる場所をみつけて,しばらく仕事をした. 無線 LAN (WiFi) もいくつかキャッチできるが,もちろん私にはつかえないので,会社につないで PC をつかうことはできない.