日本では教科書としてつかいにくい厚さと値段のためか,1998 年に出版されて以来,再版されずにいるようだ. そのため内容はいささかふるくて,ほかの本ではあまりとりあげられていない RS-232C やアナログ通信も 1 章をあたえられている.
LAN のトポロジーも最近ではスター型全盛なので他の形態はあまりとりあげられないが,この本では他のいろいろなかたちが論じられていて,なつかしい. 一般論としては,あってしかるべきだろう.
意外なのは ARP に 1 章がさかれていることだ. それほど重要なプロトコルともおもえないのだが…
アプリケーションにかなり重点があり,クライアント-サーバ モデルから論じられている. 個々のプロトコルを論じるよりは,こういう原理のほうが重要だとはおもうが,いまではデータベースなどを論じるときにも必須だから,かならずしもネットワークの本で論じなくてもよいのだろう.
評価: ★★★☆☆
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