「情報を見せる」 ということばからは,言語情報のプレゼンテーションに関する本だという印象をうける. しかし,この本は言語情報にかぎらず,CG のようなほとんどが感覚的な表現までも対象にしているようだ. PowerPoint によるプレゼンテーションをつくる場合についても,その言語的内容ではなくて色や配置を話題にしている. 訓練をとおしてそういう感覚的な 「見せる」 技術を獲得することがこの本のめざすところだ. 視覚情報としても,とりあげられているのは絵や写真であり,「図」 のような論理的なものはとりあげられていない. 私がほしかったのはプレゼンテーションを 「見せる」 ための 「原則」 のような知識,図のかきかたなどだが,そういうものはここにはなかった.
評価: ★★★☆☆
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