タイトルからは概説書であるような感じをうけるが,内容はかなりしぼられている. 1 章,2 章では日本人や日本のマスコミがアフリカを誤解している,ただしくつたえていないと主張している. これだけで半分以上のページをつかっている. 誤解していることを知るのは重要だが,だからといって不適切な内容のテレビ番組をつるしあげるのに何 10 ページもつかう必要があるともおもえない.
3 章はアフリカの政治・経済について書いていて,この本のなかで一番,情報がある. 小泉元首相がアフリカ外交にちからをいれていたこと,しかしそれを日本の常任理事国いりにつなげることができなかったことなどが書かれている. 4章は日本がアフリカからまなぶものがあるかどうかがテーマだが,これはむしろ不毛なテーマだとおもえる. この章もあまり情報がない.
結局,興味をひかれる部分はあるものの,全体としては不毛な本だと結論せざるをえない.
評価: ★★☆☆☆
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