著者は積極的にソーシャルメディアとかかわり,鳩山首相と話をする機会もあったという. 東日本大震災のときには 3 つのプロジェクトにかかわってきたという. 著者はソーシャルメディアで影響をもちうるひとを 「関与する生活者」 と呼んでいるが,そのなかでもこのようなやくわりをあたえられるひとはわずかだろう. そうなるひととそうでないひととのちがいは,この本を読んでもよくわからない.
しかし,この本の対象はむしろ,その他大勢のほうだ. 電通につとめていた著者の興味はやはり 「広告」 にある. かつてよくいわれた AIDMA にかわってソーシャルメディアにおいては SIPS というモデルが適用されるという. SIPS は 「関与する生活者」 を対象としているというのだが,その他大勢をあつかっているから,AIDMA とくらべてそんなに画期的なようにはおもえない.
評価: ★★★☆☆
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