大学教授の仕事やその公募についておどろくほど無知でありながら大学教授への道をめざした著者が,敗戦をかさねながらもついに採用されるまでをえがいている. 大学教授になった現在書いたこの本にも 「論文」 のかきかたについて書いてはいるが 「研究」 についてはほとんど書いてないのは,おどろくべきことだ.
論文がどういうものかも知らなかった著者は,しだいに論文が書けるようになっていくが,それは大学教授になるための手段にしかすぎない. それを正直に書いているところがこの本のすごさだといえるだろう. 連戦連敗したのももっともだとおもえる. 読者には,くれぐれもこれが大学教授の平均的なすがただとは誤解してほしくない.
評価: ★★☆☆☆
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