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書評:思想・哲学・宗教, 思想・哲学・宗教

永遠の卵 ?! ― 山本 眞人 著, 「宇宙卵を抱く ― 21 世紀思考の可能性」

パラダイム・シフト,ポスト・マテリアリズム,資源制約と環境再生を 3 つの柱として,それらを織りあわせて,あたらしい思考法や価値観をみつけようとしている. あたらしいパラダイムとしては,複雑適応,自己組織,カオスなどがキーワードとなっている. そのなかでも建築家のクリストファー・アレクザンダーがくりかえし登場する. ほかにも,とりあげられる例には芸術や建築がめだつ.

その一方で,この考察は日常生活からはとてもとおい. あたらしいパラダイムやポスト・マテリアリズムは効率主義的ではない. しかし,世界の人口が爆発するなかで,衣食住などの効率を無視することはできない. だから,この本の内容は,すくなくとも当分は 「卵」 でありつづけるのかもしれない.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 宇宙卵を抱く@ [bk1]宇宙卵を抱く@Amazon.co.jp

注記: BK1書評Amazon.co.jp書評 に投稿しています.

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