パラダイム・シフト,ポスト・マテリアリズム,資源制約と環境再生を 3 つの柱として,それらを織りあわせて,あたらしい思考法や価値観をみつけようとしている. あたらしいパラダイムとしては,複雑適応,自己組織,カオスなどがキーワードとなっている. そのなかでも建築家のクリストファー・アレクザンダーがくりかえし登場する. ほかにも,とりあげられる例には芸術や建築がめだつ.
その一方で,この考察は日常生活からはとてもとおい. あたらしいパラダイムやポスト・マテリアリズムは効率主義的ではない. しかし,世界の人口が爆発するなかで,衣食住などの効率を無視することはできない. だから,この本の内容は,すくなくとも当分は 「卵」 でありつづけるのかもしれない.
評価: ★★★☆☆
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