「レニングラード国立バレエ」の公演が日本でおこなわれようとしている. このなまえを新聞でみるたびに,レーニンの亡霊をみるおもいがする. 「レニングラード」 はかつてロシアの首都だったこともあるサンクト・ペテルブルクのソ連時代のなまえだ. このバレエの中心演目であるチャイコフスキーの時代も,現在も,このまちはサンクト・ペテルブルクとよばれている. それなのに,なぜ 「レニングラード国立バレエ」とよばれるのか? 疑問があるので,すこししらべてみた.
Wikipedia などをしらべると,この劇場は現在はミハイロフスキー劇場とよばれているという. サンクト・ペテルブルクではボリショイ劇場がもっとも有名だが,ミハイロフスキー劇場はそれにつぐものだ. ボリショイの正式名はマリインスキー劇場だが,「大劇場」 を意味する 「ボリショイ」 がつかわれているという. それに対してミハイロフスキー劇場は「小劇場」 を意味する 「マールイ」 の名でよばれているという.
「ミハイロフスキー」 とか 「マールイ」 とかいうなまえが日本では有名でないから,それに 「サンクト・ペテルブルク」 をかぶせても,もとのなまえである「レニングラード国立バレエ」との関係はわからない. そうすると集客することができないのだろう. というわけでいまだにレニングラードなのだろうが,きもちがわるい.
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