ノーベル賞をとり,「モッタイナイ」 ということばを世界にひろめた著者の自伝である. 著者自身を知ることができるだけでなく,著者がいきてきたケニアの政治状況や環境破壊とそれらへの反対運動などについて知ることができる貴重な本だということができる. ケニアはながらくイギリスに支配されてきたが,イギリスからきて白人・黒人のくべつなく接してきたひとの話,厳格な修道女に教育されてきたこと,根強い男女差別とそれが原因になった離婚,反政府的な運動に対する容赦ない弾圧など,著者をとりまくさまざまな状況がえがかれている. そういうなかで著者が成功したのは,成就するまでひとつのことをやめなかったからだということもわかる.
評価: ★★★★☆
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