シーガイアでの学会のために佐土原にとまって,鯨ようかんなる菓子のことを知った. ほかでは売っていないということなので,みやげには最適だとかんがえて,2 種類,買ってかえった. 予想どおり,2 種類の鯨ようかんにはだいぶ差があった. その差をたのしんでいる.
佐土原の駅から一番ちかい店に,東京にかえるまえの日にききにいった. そこできいた話は,鯨ようかんは 1 日しかもたない,あすはその店はやすみだということだ. しかたがないので,ほかの店をさがしにいった.
道路の東側を川のちかくまであるいていくと,ケーキと和菓子をあわせて売っている店がある. ところが,定休日のはりがみがあった. すでに夜 7 時をすぎているので,定休日がきょうなのか,あすなのかがわからない.
道路の反対側にわたって,駅のほうにあるいていくと,もう 1 件の和菓子屋がある. この店はまだあいていた. なかにはいって,あす買いたいというと,個数 (10 個いり 1 箱) となまえまできかれた. 約束したわけではないが,ほかには適当な店もないし,どこがよいかもわからないので,ここで買うことにした. そのときには,空港にも鯨ようかんをおいている店があるらしいことがわかっていたが,品切れになっている可能性もあるから,ここで買おうとかんがえた.
翌日,ホテルにあずけた荷物をとることもかねて,学会会場の最寄り駅である蓮ケ池から佐土原までもどって,その店で鯨ようかんと会社へのみやげを買った. そして,空港までいくと,たしかに鯨ようかんをおいた店があった. 8 個いりと 5 個いりの 2 種類があり,5 個いりのにした. 1 日しかもたないにもかかわらず 2 種類 15 個も買ったのは,くらべてみたかったからだ. 店がちがえば味もちがうにちがいない. 1 種類だけ買ったのでは,それがほんとうの味なのかどうかがわからない.
家にかえってたべてみると,たしかに差がある. 5 個いりのほうがモチモチして,家族 3 人とも餡の味もよいとおもったようだ. 10 個いりのほうはすでにだいぶかたくなっているようだ. 製造時間がちがうのかもしれない. しかし,10 個のうちの 1 個を電子レンジにかけてみると,フワッとした感じになった. おなじ米粉をつかっているといっても,5 個いりのほうは餅粉,10 個いりのほうはウルチ粉をつかっているのだろう. ネットでみると,日持ちがしないのはウルチをつかっているからだと書いてあった. 5 個いりのほうがより新鮮におもえたのは,製造時間に差があったからではなくて,原料のちがいからきているのかもしれない.
15 個もあると,さすがに 1 日ではたべられない. 電子レンジであたためると,きのうのと同様にフワッとした感じになった. モチをつかったほうが外からきた客にはよいだろうが,たぶんウルチをつかうのが本来なのだろう.