会社でネットワーク仮想化に関する研究を仕事にしているのだが,べつの項目に書いた 10 G Ethernet のトラブルとともに,その実験につかうネットワーク・プロセッサ (Octeon) をのせたカードにふりまわされている.
Octeon は Cavium という会社がつくったネットワーク・プロセッサなのだが,このボードは General Electric (GE) がつくった WANic 56512 というものだ. そんなにあたらしい製品ではないが,10 G Ethernet のくち (SFP+) を 2 つもっていて,それがこのカードを選択した理由だ. これをつかって 56512 どうし,またはサーバなどとのあいだで 10 Gbps の通信をすることができる.
このカードには実験時にはシリアル・インターフェースをつなぐこともできるが,実用的なつかいかたとしては PCIe バス経由で操作することになる. カード上に 4 個の DIP スイッチがあるのだが,それを 1110 と設定することによって,カードをとりつけた PC から U-Boot というコマンドをつかって PCIe バス経由で操作できるようになった. つまり,その PC のディスクからプログラムをロードして実行することができるようになった. 当面はコマンドを手入力して実行させるが,いずれコマンドを自動生成する予定だ.
だが,べつの項目に書いたように,まだサーバにのせた 10 G Ethernet ボードがただしく動作していないので,そのプログラムがちゃんと動作するかどうかは きょうまでのところは (シミュレータ上をのぞいては) たしかめられていない.