宮崎市佐土原にきて 3 日めだ. 日曜だった初日をのぞけば佐土原にいるのは朝晩だけだが,いろいろみえてきたこともある. ひとことでいえば,ここにはある程度の独自の観光資源もあるのだが,いろいろなしくみが地元のひとむきになっていて,「よそもの」 には便利でないということだ.
そとからきた身にとって興味があるもののひとつは,みやげだ. ここには鯨ようかんという銘菓がある (写真). 菓子屋はたくさんあるから,買う場所にはこまらないだろう. しかし,店がいつひらいているのかもよくわからない. Web でみると,日持ちがしない菓子なので,午前中にうりきれる店もあるという. 仕事できている身には,いつどこで買えばよいのかがよくわかりない. 朝,電車にのるまでのあいだには店はしまっている. かえってきたときにはもうしまっているとしたら,買う時間がない.
学会の場所はシーガイアなので,朝晩,電車にのることになる. 朝,佐土原の駅にいくと,宮崎方面にいく特急をまちあわせるために普通列車がとまっている. まちあわせをしているのだから,その電車も宮崎方面にいくのはまちがいないとはおもうのだが,やはりそれをたしかめたい. ところが,確認できる手段がかぎられているのだ. (下の写真は 道中あれこれ啓上候 と 全国鉄道乗車の駅撮り撮影旅 PartⅡ から借用したものです.)
電車にはいきさき表示がない. 電車の経路をしめすプレートはあるのだが,それをみても,どちらにむかっているのかはわからない. つぎの手段は乗務員だ. 2 人のっているのだが,どちらが運転士でどちらが車掌かがわかれば,むかっている方向もわかる. ところが,服装ではわからない. 運転士が運転席にどっかりとすわっていれば,運転士であることはあきらかだ. しかし,席をはずしていると,運転士なのか車掌なのかもわからない.
そこで,最後の方法にたよることになる. 乗務員に電車がどちらにむかっているのかをきく. そうすればわかるのはもちろんだが,それでも,すこしまとはずれなこたえがかえってきたりする. この電車は普通列車で,となりにとまるのが宮崎いきの特急だという. その電車が宮崎方面にいくのかどうかを,もう一度ききかえす必要があった. そして,車掌にいきさきがわかりにくいと指摘しても,それが問題だとはかんがえないようだった. 乗務員の意識がすでに観光客のほうをむいていないのだ.