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大学の英語で唯一記憶にのこっているベケットの戯曲

私が大学の教養課程にいたのは,はるかにむかしのことだ. 当時の科目のなかでも,比較的インパクトがあった物理化学などとくらべると,英語はあまり記憶にのこっていない. それでも,ベケットの戯曲を読んだことだけは記憶にのこっている.

それがなければ,いまでもサミュエル・ベケットなどというなまえはしらないままだったかもしれない. そのとき読んだ戯曲は 「クラップの最後のテープ」 だ. おぼえているといっても,内容の概略しかおぼえていない. それも,おもしろいからおぼえていたというよりは,ひとりでテープに録音し,ときがたってからききかえすという行為の異常さ (?!) ゆえにおぼえていたのだ. ちょっと気になりながらも,最近までそのままにしていた.

ところが,最近,アマゾン (Amazon.co.jp) をみているうちに,白水社のベケットの戯曲全集のうち第 1 巻 だけがやすい値段ででているのをみつけた. 実のところ,この巻にこの戯曲がのっているのかどうかさだかではなかったが,たしかめないままに買ってしまった. とどいた本をみると,「クラップの最後のテープ」 が収録されていた. 30 年以上まえに英語で読んだ戯曲を,日本語でようやく読みかえした. 異常さの感覚は当時とかわっていないようにおもう. これは戯曲なのだが,演じられているのをみたことはない. みればもっとべつの感覚やかんがえがうかんでくるのだろうか?

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