最近,原発に関する枝野経産相の発言がブレていると,朝日新聞などがさかんに書きたてている. 26 日の朝日新聞の天声人語でもそうだ. しかし,発言の内容も検証しないままブレていると書きたてることは,いわれなき悪質な非難といわざるをえない.
政治家とくに閣僚の発言を報道するとき,たいていのメディアは発言の一部だけを近視眼的にとりあげる. この枝野発言問題もそうだ. 枝野大臣が発言していることをつなぎあわせれば,長期的には原発を廃止するべきだが,この夏の需要などをかんがえれば当面は再稼働させることが必要だと,一貫して発言している. 最近の発言もそれにそったものであり,ブレているとはかんがえられない. 仮にことばの選択に問題があったとしても,それは彼の発言をつづけてきいていれば真意でないことはわかるはずだ.
この問題は枝野大臣に責任をとらせるほどの問題にはならなかったが,発言したこと,あるいは言いもしなかったことで責任をとらされた大臣はあまりに多い. こんなばかげたことは,もうやめるべきだ.
2012-5-2 追記:
朝日新聞の名をあげたが,その後みてみると,他社とはちがう報道をしがちな産経新聞もおなじような枝野批判をしている.
近視眼的なのはどこの新聞もおなじということか.
キーワード: