西村 克己 著 「図解で思考する技術」 には基本的な図解のパターンがまとめられている. この本ではこれらを紙のうえに表現して図解思考することをすすめているが,実はそれと等価なことが文章思考とワープロをつかえばもっと効率的にできるのだ.
場面によっていくつかのパターン集がしめされているが,「情報整理の手法」 としてまとめられているのはつぎの 5 個だ.
- ロジックツリー (階層図): ツリーまたはそれと等価な表によって表現する
- プロセス: 図形枠とそれをつなぐ矢印などで表現する.
- マトリクス: 2 つの軸で整理する. 表またはグラフによって表現する.
- マンダラート: 3 × 3 のますの中央にテーマを書き,その周囲をうめていく.
- SWOT 分析: この分析には 2 × 2 などのますを使用する.
これらの手法に関するかぎりは,ワープロで十分に表現することができる. 記号や表を使用することになる (後述) から,ワープロを使用するといっても通常の文章で表現するわけではない. しかし,文章を基本として,ワープロの付加機能を使用するだけでできるから,図と紙または図専用の電子ツールをつかうよりは効率的にできる. より具体的には,上記の各方法はワープロでつぎのように実現できる.
- ロジックツリー: 右にいくほどこまかく行を分割された表をつかえばよい.
- プロセス: 番号つきの箇条書きによって表現できる.
- マトリクス: おおまかには表で表現できる. (ただし,これでは書きづらいこともある. そのときは PowerPoint などをつかうほうがよい.)
- マンダラート: これも表として表現できる.
- SWOT 分析: これもワープロの表で表現できる.
だから,私はこれからも文章派でいこうとおもう. もちろん,必要なときは PowerPoint のようなツールをつかって図をいれる.
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