一見,平易にみえる文章だが,重要なところは難解で私にはとても歯がたたない. 資本論もほとんどかじったことがないまま読むような本ではないのだろう. だから,星などつけられる状態ではないのだが…
解説の中沢新一はそれを平易だと書き,現実的なもの,幻想的なもの,象徴的なものからなる 「三位一体」 論を論じているが,これがはたして解説になっているのだろうか. しかし,これまで群盲象をなでていたさまざまなマルクス論とはちがって,もっとマルクスの全体像をとらえようとしているということは,いえるのだろう.
評価: ★★★★☆
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