色は赤いが白ワインっぽい,日本のまずい赤ワイン
色は赤いが白ワインっぽい味がするワインが,日本の安いワインのなかにはすくなくないようにおもえる. まずいものをわざわざ買わないので,どのくらいひろがっているのかは知らないが…
色は赤いが白ワインっぽい味がするワインが,日本の安いワインのなかにはすくなくないようにおもえる. まずいものをわざわざ買わないので,どのくらいひろがっているのかは知らないが…
小泉純一郎は時節をかなりストレートに主張したが,劇場化することによって国民をのせた. 野田首相は正面突破をはかっているが,支持率は低下している. 小沢一郎はなにをかんがえているのかわからない. 橋下大阪市長もストレートにはすすめなくなっているようにみえる.
著者は戦争を希望するという. しかし,どこの国とどういう戦争をするというのか? この本には海外の話,外交の話などまったく登場しない. フリーターとしてかろうじて生きている若者にはそんなことをかんがえる余裕もないということだろうか? しかし,相手のない戦争はありえない. 戦争に関するイメージもとてもふるい. これから戦争がおこるとしても,たぶん,もっとちがったものになるだろう. 著者の主張は一見すじがとおっているようにみえるが,そういうわけで,うつろにひびく.
評価: ★★★☆☆
この本のなかにはしばしば作曲家のなまえも登場してくるが,序章がこの本のテーマの提示部,終章が再現部であり,そのあいだはながい展開部とかんがえることができる. こうしてソナタ形式の音楽のように織りあげられた本のなかで,蓄音機や電話などの音声メディアが,現在かんがえられているのとはちがって,歴史的には 1920〜1930 年以前にはもっとさまざまなやくわりをあたえられてきたことが語られる. それは図式的には線状 (つまり 1 対 1) ないしツリー状 (放送) とはちがって,「複数の声の輻輳的な重なりあい」,あるいはセミラティス状のコミュニケーションだったという. このような主張はカクテルパーティをおもいださせる.
しかし,こういう結論をみちびくために,ときにはいささか短絡的ないし強引な議論もあるようにみえる. たとえば,冒頭では永井荷風が隣人によるおおきなラジオの音になやまされたことが書かれている. それを著者は自然の音と再生された音とを対比させるためにもちだしている. しかし,実はそれは自然の音か再生された音かということではなくて,現代のピアノ殺人などにつながる近隣騒音とおなじなのではないかともおもえる.
評価: ★★★★☆
国会で原発事故の調査がつづけられている. 当時の政府と東電の当事者たちの発言,かんがえのちがいがあらためてうきぼりにされている. 焦点のひとつは東電が福島第一原発から全員を退避させるつもりだったかどうかだ. 東電がほんとうに全員を退避させるつもりだったとはかんがえられないが,当事者のコミュニケーション能力の不足が誤解と相互不信をまねいたようにおもえる. 危機の際にも適切なコミュニケーションができるように,現場のひとだけでなく政府要人や会社幹部も訓練しておくことが重要だといえるだろう.
4 月に会社の社員証が変更された. それまではクレジットカードと社員証が一体化されていて,社内であればどこの食堂でもそれをつかうようになっていた. ところが,4 月以降は事業所ごとにあつかいがかわっている. 出張してあちこちの事業所にいくとトラブルばかりであたまにくる.
Windows であたらしいプリンタをつかおうとするとき,あるいは既存のドライバではうまくいかないのでとりかえようとするとき,いつも謎と混乱の世界にふみこんでしまう.
Janet Abbate の Inventing the Internet (MIT Press) という本の一部を読んだ. インターネットの歴史を書いた本だが,そのなかの国際標準に関する章にとくに興味をひかれたからだ. ここには ARPANET と OSI との関係や X.25 の衰退など,これまで知らなかったことがいろいろ書かれていて,興味ぶかい.
Lexmark のカラー・レーザーの本体価格がやすかったので買ってしまったが,ランニング・コストは予想以上にたかくついている. もう一度,モノクロ・レーザーをいれることをかんがえる必要がありそうだ.
トルコでは外国語をのぞけばトルコ語しかつかわれていないと公式にはいわれ,差別をおそれるあまりトルコの文化に同化しつつある異民族もいるなかで,著者はさまざまな圧力をうけながらもうまくかわして異民族を調査し,トルコにおけるさまざまな言語を調査してきた. 淡々とした調子で書かれているが,官僚や警察官とのやりとりや,そこでの著者の機転にはおどろかされる.
評価: ★★★★☆
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マスメディアはもちろん,ケータイ,インターネットもとりあげ,テレビやテレビゲームがこどもにあたえる影響やネットの炎上,バーチャル・コミュニティなどにもかなりのページをさいている. ラジオについてもテレビ登場後の変化に注目している. 現代のメディアを俯瞰するのに適した本だといえるだろう.
評価: ★★★★☆
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トルコ大使だった著者が,歴史,民族,言語・ことわざ,日本や日本人との共通点など,トルコのおもての顔をえがいている. うらづけのない記述もおおいので注意して読んだほうがよいだろうが,トルコを理解するにはよい本だろう. しかし,トルコの裏側,つまり領内の異民族などについてはまったく書いてない. トルコに住んでいればみえてくることもあるだろうから,意図的に書いてないのだろう.
評価: ★★★☆☆
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