学会発表のためにトルコのカッパドキアにきている. とまっているのは Dedeman Hotel という,まちはずれのホテルだ. 自称 ★★★★★ だが,1 泊 56 ユーロと安く,サービスはあまりよくない. しかし,客はかなりおおい. 団体客向けのカッパドキア観光拠点に徹して,成功しているのだろう.
カッパドキア観光の中心は Göreme (ギョレメ) であり,そこにはホテルは多数ある. しかし,たいていは洞窟ホテルなので,ちいさい. 景観を阻害するおおきなホテルはないのだろう. そういうなかで,Dedeman Hotel は Göreme や地下都市などから比較的ちかく,大規模な観光客をうけいれることができることがつよみなのだろう. コストをおさえて快適なサービスを提供することができれば,客をよびこむことができるのだろう.
朝食は 6:30 からだが,7:00 まえにいっても,100 人ちかい客がいて,騒々しい. コーヒー・サーバはひとつしかないので,すぐにからになってしまう. おかげでコーヒーをのみそこなったが,コーヒー・ブレイクでのめるから,よいだろう. とりあえずはポタージュをのんでおく. クノール風の味がするポタージュだ. これもこのホテルでつくったものではないのだろう.
卵料理などはここでつくっているが,パン,チーズその他大半のものはここでつくっているわけではない. 朝食は無料にして人件費をへらし,団体客に適したサービスにしているのだろう.
さらに,高級ホテルとしてはかんがえられない部分もある. フロントでカイマクリまでタクシーでいくらかかるかきいたが,わからないというこたえだった. タクシー会社に電話すればすぐにわかるはずのことだが,そういうサービスも提供していない. 団体客なら旅行会社にきけばよいので,フロントはこたえる必要がないということかもしれない. 五つ星を自称するホテルではかんがえられないことだ.
関連項目:
2013-1-8 追記: この項目の内容もふくむカッパドキアの写真集を Kindle 本として出版しました (上巻,下巻).