[ トップページ ]
書評:言語・コミュニケーションとネットワーキング, 言語・コミュニケーションとネットワーキング

世界に例のない人工言語をそだててきた成果 ― seren arbazard 著, 「人工言語学・アルカ」

言語学と人工言語学との関係は認知心理学と人工知能との関係に似ている. 言語学は人工言語を対象としないが,人間の心理を研究するのに人工知能が有用であるならば,言語を研究するのに人工言語をつくることは有用なはずだ (人工知能は工学だが人工言語学にも工学の側面がある). つくっただけでつかわなければ,つくりっぱなしの人工知能と同様に有用ではない. しかし,著者は言語学を知らないころからアルカという言語をつくってきた. そして,ながらくそれをそだてて,インターネット上のユーザなどとともにつかってきた. この本はそこからえられた,世界に例のない成果である. まだこの本は序の口だ. 今後を期待したい.(PDF 版のレビュー)

評価: ★★★★☆

関連リンク: 人工言語学・アルカ@Amazon.co.jp

注記: Amazon.co.jp書評 に投稿しています.

キーワード:

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
https://www.kanadas.com/mt/mt-tb.cgi/5712

コメントを投稿

Google でブログを検索:

メインページアーカイブページも見てください.
Creative Commons License
このブログはつぎのライセンスで保護されています. クリエイティブ・コモンズ・ライセンス.
Powered by Movable Type