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書評:言語・コミュニケーションとネットワーキング, 言語・コミュニケーションとネットワーキング

教科書にはあまり書いてない言語学のさまざまな話題 ― 田中 克彦 著, 「ことばとは何か」

言語学をまなんだことがあるひとが,もう一度,自分の知識をふりかえるのによい本だ. 当然のようにソシュールの話がでてくるが,だいじなのはシーニュとかシニフィアンとかではなくて,「現語句は規範の学ではない」 ということと 「文字はことばの正体をかくすものであって,文字を はぎとったところに,ほんもののことばが現れるのだ」 ということだという. その他,ソシュールやチョムスキーに関しても,言語学のほかの話題に関しても,教科書にはあまり書いてないようなさまざまな 話題がとりあげられていて,おもしろい. 「学校文法」 は 「言語学がまず最初にたたかうべき相手であった」 というのもそのひとつだろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: ことばとは何か@Amazon.co.jp

注記: Amazon.co.jp書評 に投稿しています.

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