日本人は 「まじめの罠」 にはまっているという. 日本人は、状況がかわっても,あらかじめきめられたことをきちんとやらないといられない. 特捜の問題,旧日本軍の問題,過労死の問題など,さまざまな問題が 「まじめの罠」 という ことばのもとで論じられる. たしかに,そこには共通するものがあるようにおもえる. 「まじめの罠」 をさけるための手段として,「クリティカル・シンキング」,「大局観」,「メタ認知」 などということばが登場する. しかし,まだ 「まじめの罠」 とはなんなのかがあきらかにされていない. そのために,およそ異質なものがまぎれこんでいるようにもおもえる. もうすこしそれをはっきりさせなければ,この本がおおくのひとからうけいれられることにはならないだろう.
評価: ★★★☆☆
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