これまで優位にたち利益をあげてきた韓国メーカーももはや液晶テレビで利益をあげられなくなっている. これからもうけるにはスマートテレビだというわけだ. そういうわけでこの本ではスマートテレビとはどういうものであるかをえがきだそうとしている.
日本では 「アクトビラ」 が失敗におわってテレビのネット接続率は低迷しているが,アメリカでは 「ネットフリックス」 が成功してそれが 40〜50% になったという. それにヒントをえて,著者はテレビの CPU パワー向上や HTML5 の登場や Kinect のようなセンサー技術の発展がテレビのヒューマン・インタフェースを改善して スマートテレビの出現につながると予想している.
しかし,コンテンツに本質的な進化がないまま,これまで何度も失敗におわってきた インターネットとテレビとの融合がそれらの新技術によって成功してあらたな市場をうみだすとは 私にはとてもおもえない.
評価: ★★★☆☆
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