カッパドキア (Cappadocia, Kapadokia) のギョレメ (Göreme) のホテル (Cave Hotel Saksağan) から付近をあるきまわった. それほどとおくにいくつもりはなかったが,きづいてみると Uçhisar という,Göreme からより学会会場からのほうがちかいまちまできていた. ホテルにくるときもタクシーをつかったが,Uçhisar からふたたびタクシーでホテルにもどった.
まずはホテルの横の小道をさらに奥にいってみる. そこにも帽子形の岩や,くりぬかれた岩があるが,そこは生活の場だ.
ホテルの西に商店街があり,ATM もある. 予測よりやはり余計にカネをつかっているので,さらに 100 リラ,ATM で調達した. 店や人家があるところをぬけていくと,その末端にすこしおおきいホテルがあった. おおきな岩にアパートのように客室をつくっているようだ.
そこからちいさな橋をわたって南のほうにいく. さまざまな岩をみながらすすんでいく. 岩がほられて,過去にはつかわれていたのだろうが,いまは放棄されているところがおおい. しばらく道なき道をすすんでいったが,山と谷の中間の道は途中できえてしまった.
上にのぼろうとすると急なところをのぼらなければならない. この岩はそれほどすべりやすくはないが,それでも,周囲にはだれもいないから,もしすべりおちても だれもたすけにはこないだろう. それをかんがえると,また出張できていることをかんがえると,危険はおかせない.
そこで,谷におりられるところをさがすことにした. しかし,それもあまりかんたんにはみつからない. ようやくおりられそうなところをみつけて,おりていった. 途中には畑のようなところがしばしばある. だれもいないし,境界もはっきりしていない. 私有地ではないようにみえる. 岩をくりぬいたところもとおった. 岩がうすくなってくずれそうなところもとおった. ほかの場所よりはまだとおりやすそうだったからだ. 植物のあいだをくぐる必要もあった. とげのある植物がおおいので,気をつける必要がある.
なんとか,うえにいるときにみた道にたどりつくことができた. Google Map などをみて,しばらく,どちらにいくべきかをかんがえる. ただし,このあたりは Google Map では緑 1 色になっている. 市街地では Google Map がとてもやくにたつが,こういう山道などではあまり便利ではない. モバイルの電波がとどかなくなると,地図もつかえなくなってしまう.
結局,まだ 18 時台なので,さらに南にいくことにした. 20 時すぎまではあかるいことがわかっているからだ. そのうち,牛がいるのをみつけた. その場所で,犬がおそいかかりそうになった. 以上に興奮しているようだ. 狂犬病の犬にでもかまれたら,たいへんだ. さいわい,もっていたバッグをまえにだして犬をふさぐと,かえっていった. しかし,再度やってきて,再度おなじことをくりかえす必要があった. 今度もまた,すごすごとかえっていった.
道の横に雨で土がながされてできたらしい 「壁」 がある.
道にはしばしばトンネルがある.
Long Valley の道をあるいているつもりだったが,やがて道に水がながれるようになり,ついにはとおれなくなってしまった. かわりのパスができていたが,それをたどっていくと,やがて急なのぼり坂ないし崖にぶつかった. それはのぼれないと判断して,道に水がながれる手前のところまでもどると,のぼり坂のみちがあることがわかった. くるときにトンネルの上方にひとがいたが,この道をとおっていたのだろう.
その道をすすんでいくうちに,19:30 くらいになった. こんなところでくらくなったらたいへんだ. できればあと 30 分で,ひとのいない道をぬけだしたい. さいわい,しばらくいくと,みちがすこしひろくなった. といってももちろん舗装はしてないし,1 m の幅もないのだが,道路にちかづいているにちがいない. しばらくいくと,まちがみえた. このへんで Göreme でないまちというと,Uçhisar だろう. ホテルから Göreme にいく途中で,しかもホテルをでてまもなくとおったまちだ. ここまで,もどってきてしまった.
Uçhisar にはモニュメンタルな岩があるのだが,それをゆっくりみていると,まっくらになってしまう, ここから Göreme まであるくと,そうでなくても途中でくらくなる. しかし,ここでならタクシーをみつけることができるだろう. 最初はとまっているタクシーをさがしたが,みつからないので,ひとにきいた. やはり英語がつうじなくてこまったが,タクシーにのりたいことはつたわったので,タクシーを呼んでくれた. それにのってホテルにもどると,今度は 17 リラくらいだった.
関連項目:
2013-1-8 追記: この項目の内容もふくむカッパドキアの写真集を Kindle 本として出版しました (上巻,下巻).