「上から目線」 ということばは比較的最近つかわれるようになった. にもかかわらず,この本ではそれをふるくからの人間の心理や日本の文化などから説明しようとしているようにみえる. 第 5 章では 「母性原理」 と 「父性原理」 をもちだし,「父性原理は弱体化してきている」 と指摘している. しかし,それは 「父性原理」 ではうまくいかなかったからなのではないか. 「戸塚ヨットスクール事件」 をいまさらもちだして,そこからまなばなかったといわれても,それが現代の問題だとはおもえない. 時代錯誤ではないのか? そういうおもいは 「ビジネスの先輩や人生の先輩による 「上から目線」 に慣れていくこと. そして,必要に応じて自分自身もよい意味での 「上から目線」 に立つことができるようになること」 が必要だという部分で頂点に達する.
評価: ★★☆☆☆
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