著者は 「空気」 を追究していくうちに 「世間」 にぶつかった. その 「世間」 はこわれつつあり,そうあるべきだと著者はかんがえている. しかし,「空気」 はどうなのだろう. かつて山本七平が書いたように 「空気」 は戦前から日本をむしばんでいた. 現代人はそのとき以上に 「空気」 にふりまわされている. しかし,この本の最後で 「空気」 の話はどこかにいってしまっている. 「世間」 がきえても 「空気」 があるかぎり,現代日本の問題は解決されないのではなかったのか?
評価: ★★☆☆☆
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