老人は家にこもりがちになり,やることもかぎられてしまう. そういうひとたちを会話ができる場,社会参加の場などにひきだせば,生きがいを感じてもらうことができるだろう,というのがこの本の趣旨だろう. しかし,「生きがい」 ということばをそんなにかんたんにつかってよいのだろうか?
やれることがあり,やっていればそれなりに楽しそうにしている,だから生きがいにつながっているとかんがえているのだろう. しかし,それと 「生きがい」 とのあいだには,もしかしたらかなりギャップがあるのではないだろうか? この本のなかには 「生きがい尺度」 なるものをしらべる方法もでてくるが,まだそれだけではたりないようにおもえる.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: 老人と生きがい@Amazon.co.jp.
注記: Amazon.co.jp の 書評 に投稿しています.
キーワード: