ホーチミンへの家族旅行の 2 日めにはホーチミン市内を観光した. ホテルにちかい戦争証跡博物館から,寺や教会,マーケットなどをあるきまわった.
ホテルのちかくにベトナム戦争でつかわれた兵器や関係する写真を展示した戦争証跡博物館がある. おもに米軍がのこした弾丸から戦車・戦闘機にいたるまでの兵器と,虐殺や奇形児などに関する写真, ベトナム反戦運動に関するポスターや新聞記事などの資料が展示されている. 北ベトナムや民族解放戦線がつかったものはここにはないようだ.
つぎの目標はサロイ寺 (Chua Xa Loi) としたが,これがおもっていた場所からはすこしはずれていたため,あやうく, いきすぎるところだった. ホテルのとなりに日本総領事公邸があることもきょうはじめてわかったが,サロイ寺にいく途中には 総領事館もあり,そのまえに日本人らしきひとがあつまっていた. 2007 年のガイドブックでは総領事館はここではなくて,サイゴン川のちかくにある. 最近,移転したということだろう.
サロイ寺の本堂は 2 階にある. 正面に仏像があるのは日本の寺と同様だが,へやのつくりや,へやの左右にろうそくがともしてあるところなどは教会にちかい雰囲気だ.
サロイ寺からすこしみなみへいくと公園がある. 日本の 3 つのガイドブックをみると,ヴァンホア公園,文化公園,タオダン公園と,それぞれちがうなまえになっている. とくにかわった公園ではないが,よく整備されている. ただし,トイレは仮設だ.
そこから比較的ちかい位置にベンタイン市場というマーケットがある. しかし,すぐにはみつけられなかった. だいぶまわりみちをしたあと,そこにたどりついた. ここにはおおきな屋根のしたにちいさな店があつまっている. たべもの・のみものから日用雑貨などがおおい. 私もコーヒーの物売りに何回か声をかけられた.
天気予報では旅行期間中ほとんど雨ということになっているのだが,実際に雨がふっている時間はみじかい. これまではそれほどはげしい雨にあわなかったが,マーケットにはいったところでスコールにみまわれた. ほぼ全体が屋根におおわれた場所にいるので,ぬれることはなかった. マーケットをでてからはふたたび大雨にあうことはなかったので,運がよかったということができる.
そこからドンコイ通り周辺にむかった. ここは日本人がよくいく雑貨屋がある通りということで,私にはあまり興味がないのだが… そこでいくつか買いものにつきあい,値切ろうとこころみたこともあったが,日本人だとわかっているためか, かんたんには値切れない. 端数のきりすてをねらったのだが,しっかりはらわされた. もっとも,値切ろうとした金額は 200 円にもみたない. 日本人にとってはたいした金額ではないが,店にとってはおおきいということだろう.
最後はサイゴン大教会 (聖母マリア教会) をへて,ホテルのちかくのレストランをめざした. 最初は予定とはちがうベトナム料理のレストランにはいろうとしたが,エアコンがないということで, そこはやめた. 妻と私はとくにあついとおもっていなかった (東京よりはよほどすずしい) が,こどもがあついというので,体力を温存するべく,エアコンのある店をえらぶことにした.
まえの日にいったレストランのちかくにあるベトナム料理のレストランをめざしたが,そのときはまだ 6 時まえであり,そのみせはひらいていないようだった. きのうのレストランはあいていたが,2 日つづけていきたいとはおもわない. そこで,シーフード・レストランにはいった. いきた魚をさばいてだすようになっているが,1 匹が 1.2 kg 以上あるという. 3 人でわければたべられるとかんがえられるが,あとの 2 人がのぞまないので断念した. かわりにたのんだものは牛肉の料理とちいさなエビのフライだ. エビフライにはあじつけにくふうもあったが,料理そのものには香草をつかっていない. こどもにはそのほうがよかったようだが,私はいささか不満だ. もっとも費用は 700.000 ドン強であり,きのうよりははるかにやすい. ただし,質だけでなく量もきのうよりはだいぶすくない.
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