ポピュリズムはものごとを単純化し,ステレオタイプを利用する. だから著者はそれらに対抗する方法をさぐっている. ポビュリズムというとだれもが 小泉 純一郎 をあげる (ステレオタイプ!?) が,著者はそれにくわえて 橋下 徹 や東国原などのなまえもあげている. 政党としては社民党やみんなの党をポピュリズムの手法によっているといい,「事実を無視し,挙行のスローガンをふりま」 いているとまで書いている. その一方で民主党とくに鳩山元首相には好意的だ.
たしかに,ポピュリズムが悪であり反撃するべきものだという観点からはそういうことになるだろう. しかし,政治や政治家を判断するにはその手法だけでなく,経済や社会や,その他もろもろのことをあわせてかんがえる必要がある. この本でもそれをまったくかんがえていないわけではないが,視野狭窄しているという印象をうける. 共感することはできない.
評価: ★★☆☆☆
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