なぜかいまごろになってこんな本を読んでいる. 意味不明なタイトルだが,内容は MIT で 1999 年から 5 年間おこなわれた Oxygen というプロジェクトの目標とその開始時点での内容の紹介だ.
目標にはいろいろカッコいいことが書いてあるが,地をはうような地味なプロジェクトだ. テーマは自動化,個人化 (personalization),コラボレーション,カスタマイゼーションなど,タイトルだけみればだれでもおもいつき,やってみようとおもうようなことばかりだ. それにまた,「人間中心型」 という陳腐な形容詞がついている.
そういう地道な内容の研究はもちろん重要なはずであり,その成果はきっといま Web などでいかされているのだろうとおもう. しかし,いまその成果をさがしてみても,容易にみつけることができない. まさに,酸素 (oxygen) のように拡散してしまっている.
評価: ★★★☆☆
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