「シュレーディンガーの猫」 がおもしろいのは,量子力学というミクロな世界の奇妙な法則が猫というマクロな存在の生死を不確定にするところだ. ところが,この本であつかわれているのは最後までミクロな世界だ. それを 「猫」 とかさねあわせることで話をおもしろくしようとしていることは理解できるし,ある程度は成功しているともおもう. 量子コンピューティングに興味があるひとなら,興味がもてるかもしれない. しかし,「猫」 のパラドックスがとけたわけでは全然ない. このタイトルはちょっとミスリーディングだ.
評価: ★★★☆☆
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