ANA (全日空) のサービスは日本人に最適化されていて,外国人にはあまりよくないようにみえる. だから外国人には人気がないのだろう. 日本人をちゃんとつかまえておくことが ANA にとっては重要なのだろうが,もうすこし改善する余地はあるのではないだろうか.
となりにすわっていたのは韓国人らしい. 日本語はわからないようだった. 全日空の客室乗務員は一応,英語をはなすが,外国人に対するサービスは十分でないという印象をうけた.
座席ごとにある情報でも英語はかぎられている. 客室乗務員は日本人とおなじサービスを,日本語を理解しない外国人には提供していない場合がある. 日本茶だから外国人はいらないとかんがえたのかもしれないが,なにもわからないまま自分はサービスをうけられなかったら,よい感じはしないだろう. これまでもアメリカ人などが日本の航空会社をさける傾向があるのをみてきたが,その理由のひとつはこういうサービス格差なのかもしれない.
全日空は日本航空との競争でも最近まで優位をたもってきた. しかし,その競争はこれからきびしくなるだろう. LCC (格安航空会社) などとの競争もある. 日光との競争でサービスを向上させればコストアップにつながるし,サービスを低下させれば LCC との差がすくなくなる. むずかしい選択だ. だが,コストをかけずにサービスを向上させられる点はまだあるだろう.
関連項目:
2013-1-8 追記: この項目の内容をふくむシンガポールの写真集を Kindle 本として出版しました (上巻, 下巻).